2025/05/22
「世界の投資家たちが“秘密裏に買っている”都心の不動産地図」

「表には出ない。けれど確実に“買われている”エリアがあるんです」

そう語るのは、東京・赤坂にオフィスを構える某不動産コンサルタント。

この数年、表向きにはあまり知られていないエリアで、静かに、着実に動く外国人投資家たちの購入が相次いでいるという。

華やかなタワーマンションではなく、あえて“地味”に見える低層物件や土地。

その裏にあるのは、**「長期で保有することを前提とした、本気の資産戦略」**だった。

今回は、そんな“表には出ない都心不動産の動き”に迫る。


■ 「派手さ」ではなく「持ちやすさ」が選ばれる時代

富裕層の投資が大きく変わり始めたのは、コロナ以降。

  • 不確実な世界情勢
  • 為替変動へのヘッジニーズ
  • 安定した居住可能国への拠点づくり
  • 派手な資産より“長く持てる安心感”への回帰

こうした背景から、「一度買ったら、しばらく手放さなくていい」「貸せば利回りも出る」「必要があれば住める」──

そんな、“使い勝手のいい資産”として、**都心の中でも“静かな高級住宅地”**が再評価されている。


■ 実際に“秘密裏に買われている”エリアとは?

  1. 南麻布・元麻布(港区)→ 大使館が集まるため、外国人が生活しやすい。高台で静か、低層住宅が中心。→ 外交官や海外ファンドの“実需+投資”購入が目立つ。
  2. 代々木上原・西原(渋谷区)→ トレンドに流されないローカル文化と高所得層の居住エリア。→ 海外の建築家や文化人が“秘密基地”のように買っている。
  3. 神楽坂・牛込(新宿区)→ 江戸文化の香りが残る裏路地と、アクセスの良さ。→ フランス人・台湾人ファミリーの移住先としてひそかに人気。
  4. 白金台・池田山(港区・品川区)→ 富裕層の邸宅が並ぶ、完全プライベートゾーン。→ 自然、治安、教育環境に優れ、リセールバリューも高い。

これらのエリアは、「見た目の派手さ」や「SNS映え」はないが、**“住む人の質と静けさが価格を支えている”**本物の資産エリアである。


■ “情報非公開”の物件こそ、本命

富裕層の間で注目されているのは、いわゆる「非公開物件」。

これはポータルサイトや広告に出ず、信頼できるエージェント経由でのみ紹介されるルートだ。

  • 売主が個人情報の保護を最優先
  • 所有者が企業経営者や芸能人などで、一般公開を避ける
  • 価格交渉よりも「買い手の属性」で選ばれるケースが多い

海外富裕層の多くがこの非公開ルートを通じて、

“誰も知らないが、確実に価値のある物件”を少しずつ買い集めている。


■ 不動産が「ネットに載っていない」理由

「本当にいい不動産は、ネットには載っていない」

これは、日本に限らず世界の富裕層投資家の間では常識だ。

  • 所有者が売る意思を出していない限り、市場に出てこない
  • 既存オーナー同士の“紹介”で売買が成立する
  • 買う側にも「静かに買いたい」というニーズがある

つまり、日本の都心には、“市場に出ない市場”が確実に存在しているのだ。


■ まとめ──ラグジュアリーは、静かに売買されている

いま、世界の富裕層は“東京で買う”ことを騒がず、派手に見せず、静かに進めている。

それは、数字では測れない価値を信じているから。

・静かな環境

・丁寧な管理

・税制の安定

・文化的な奥行き

・そして“誰にも知られずに持てる安心”

本当に価値のある不動産は、地図に載っていても、心の中だけで光る。

次に東京で動くのは、声を上げる投資家ではなく、

“静かに確かなものを知る者”たちなのかもしれない。