2025/06/28
【九州縦断】博多〜熊本〜鹿児島まで|新幹線で巡る温泉三昧4日間

九州には、日本を代表する名湯が数多く点在している。博多を起点に、熊本、鹿児島と九州新幹線で南下すれば、アクセスもスムーズに、名湯とご当地グルメ、雄大な自然を一度に楽しめる。列車移動だからこそ叶う、4日間の“温泉三昧”の旅へ出かけてみよう。


【1日目】博多でスタート|街の温泉と食文化を味わう

旅の出発は九州の玄関口・博多。新幹線・空港ともにアクセスが良く、到着後すぐに旅気分が始まる。まずは天神や中洲を散策し、福岡のグルメを堪能。博多ラーメン、水炊き、もつ鍋など、名物料理には事欠かない。

宿泊は、福岡市内の天然温泉付きホテルもおすすめ。都市部ながら自家源泉の温泉施設も多く、初日から旅の疲れを癒せる。夜は中洲の屋台街で地元の人との会話を楽しみながら、焼きラーメンや串焼きを味わうのも一興。


【2日目】熊本へ移動|名城と美肌の温泉地・黒川温泉へ

2日目は博多から九州新幹線で約40分、熊本駅へ。熊本城の勇壮な石垣や、再建された天守閣を見学したら、レンタカーや特急+バスで黒川温泉を目指す(熊本市内から約2時間半)。

黒川温泉は、山里に抱かれた日本屈指の“秘湯の里”。湯めぐり手形を使えば、複数の露天風呂を楽しむことができ、泉質や景観の違いを満喫できる。夕食は、阿蘇の野菜や馬刺し、肥後牛など、熊本ならではの食材を生かした会席料理で。静かな山の宿で、心身ともにリセットされる夜を過ごしたい。


【3日目】鹿児島へ南下|桜島と指宿の砂むし温泉へ

朝食後、再び熊本へ戻り、九州新幹線で約1時間。車窓からの風景も南国らしい緑に変わり、終点・鹿児島中央駅に到着する。到着後は市内を軽く散策し、路面電車で「桜島フェリー」へ。わずか15分の船旅で、活火山・桜島へ足を延ばせる。湯之平展望所や道の駅などを巡れば、火山とともに生きる人々の暮らしを感じることができる。

午後は鹿児島市内から特急「指宿のたまて箱」や車で約1時間、指宿(いぶすき)温泉へ。海岸の砂に体を埋める「砂むし温泉」は、全国的にも珍しく、デトックス効果抜群。波の音を聞きながら、地熱の力でじんわりと温まる体験は格別だ。


【4日目】鹿児島市内で締めくくり|歴史と味に出会う朝

最終日は鹿児島市内に戻り、維新の歴史に触れる時間を。「西郷隆盛像」や「仙巌園」、薩摩切子の工房など、見どころは多い。また、ランチには黒豚しゃぶしゃぶや鶏飯、鹿児島ラーメンなどご当地グルメも豊富。帰りのフライトや新幹線までの時間も、最後まで充実した滞在が楽しめる。


新幹線でつなぐ、九州の温泉と文化の旅

博多の都会グルメ、熊本の秘湯、鹿児島の火山温泉——それぞれに個性あふれる土地を、新幹線一本でつないで巡れるのが、九州旅の醍醐味。移動がスムーズだからこそ、温泉地でゆったり過ごす時間が増え、心身ともにリフレッシュできる。次の休暇は、列車と温泉でつなぐ九州縦断の癒し旅へ出かけてみてはいかがだろうか。