沖縄本島よりさらに南、八重山諸島の中心に位置する石垣島は、美しい海と文化、そして個性豊かな離島への玄関口。石垣島を拠点に、竹富島や西表島などを巡る“離島ホッピング”は、3泊4日で南国の自然と暮らしをまるごと体感できる贅沢な旅。白砂の道、ジャングルの川、手つかずのビーチ――日常では出会えない風景が、すぐそこに広がっている。
【1日目】石垣島到着|島時間に溶け込む
石垣空港に到着後は、まず島内を軽く観光。川平湾の展望台からはエメラルドグリーンの海と点在する小島を一望でき、その美しさは国内屈指。時間があればグラスボートに乗ってサンゴ礁の世界を楽しむのもおすすめ。
夕方は石垣港周辺に戻り、島野菜や石垣牛が楽しめるレストランでゆっくり夕食。夜はユーグレナモールや港近くの宿で、翌日の離島ホッピングに備えてリラックス。
【2日目】竹富島|赤瓦と白砂の伝統集落を歩く
朝は石垣港からフェリーで約10分、竹富島へ。ここは沖縄の原風景が残る離島で、赤瓦屋根の民家が立ち並び、白い砂を敷いた道がゆるやかに続く。レンタサイクルや水牛車に乗って、ゆったりとした島時間を体感したい。
「コンドイ浜」や「カイジ浜」では海水浴や星砂探しが楽しめ、カフェやかき氷店も点在。観光客は日帰りが多いため、あえて島に1泊し、静けさが戻った夕方や朝の時間帯を堪能するのもおすすめだ。
【3日目】西表島|ジャングルと川の大自然へ
竹富島から石垣港へ戻り、再びフェリーで約40〜50分、西表島へ。沖縄本島よりも大きな面積を誇り、その9割以上が亜熱帯の森に覆われた“日本最後の秘境”。ここでは、ただ「見る」のではなく「体験する」ことが旅の本質となる。
人気は「仲間川マングローブクルーズ」や、「浦内川トレッキング+マリユドゥの滝ツアー」、さらにカヌーやSUPで川を遡上するアクティビティも豊富。動き回ったあとは、西表島温泉や島宿でのんびり過ごし、自然の余韻に浸りたい。
【4日目】石垣島で締めくくる島旅
最終日は石垣島に戻り、お土産探しやカフェタイムを楽しむ余裕もある。石垣の塩や黒糖、泡盛、琉球ガラス製品など、ここでしか手に入らない特産品も充実している。
時間に余裕があれば、玉取崎展望台や白保の海岸を訪れて、最後の絶景を心に焼きつけてから空港へ向かおう。
八重山の島々で出会う、本当の“癒しと冒険”
石垣島を起点に、竹富島で癒され、西表島で冒険する――わずか数日の旅でも、風景も文化も大きく異なる体験が凝縮されているのが八重山の魅力。島と島をつなぐフェリーの移動さえ、特別な時間に感じられる。透明な海、深い緑、島人のあたたかさ。沖縄の中でも“離島の奥深さ”に出会える旅を、ぜひ体感してみてほしい。