アジアの都市で不動産を買う選択肢は数多くあります。
ソウル、バンコク、クアラルンプール、台北——その中でも、なぜ今、富裕層が「東京」に注目し、実際に購入しているのでしょうか。
表ではなく、数字と具体的な特徴を文章で明示しながら、その理由を紐解いていきます。
◆ 不動産価格は“高い”のではなく“安定している”
東京・港区の新築高層マンションの平均価格は、1㎡あたり約370万円(坪約1,200万円)です。
一方、ソウルでは同等条件で約330万円(坪約1,100万円)、バンコク中心部では約200万円(坪約660万円)前後となっています。
単純に価格だけを比較すれば、東京は高く見えますが、ここで重要なのは**「価格の根拠と安定性」**です。
バンコクやソウルでは政治・経済の動きにより価格が急変することがありますが、東京では法制度、人口動態、景観規制、外国人流入といった**“複数の支え”によって、価格が極めて安定的**に推移しています。
◆ 所有権・規制の違いが“安心の差”になる
韓国やタイでは、外国人が不動産を購入する際にさまざまな制限があります。
たとえば:
- ソウルでは外国人が購入できる地域や建物に制限がかかることがある
- バンコクでは土地の所有が禁止され、コンドミニアムに限定される
- 金融政策や政府の不動産規制で投資制限が急に変わるケースもある
対して日本では、外国人でも土地・建物を自由に完全所有でき、売却・賃貸も合法的に行えます。
不動産所有に対する安心感と将来の予測可能性が高いのです。
◆ 治安・生活インフラの完成度
富裕層が東京を選ぶ最大の理由のひとつが、「日常の質」です。
- 夜に子どもや女性が一人で歩ける治安
- 鉄道・タクシー・宅配・ゴミ処理など、細部まで整ったインフラ
- 電気・水道・通信が世界的に見ても安定している
- 医療機関や国際学校が充実しており、教育移住にも最適
これらはソウルやバンコクでも改善が進んでいるとはいえ、“信頼度と一貫性の高さ”という面では、東京が圧倒的です。
◆ 投資としての“出口”が明確にある
日本の不動産は「持って終わり」ではなく、「貸して収益を得る」「将来売ってキャピタルゲインを狙う」ことが現実的に可能です。
- 東京の都心1LDKの賃貸利回りは年3〜5%前後
- 売却市場は日本国内だけでなく、外国人間でも活発に流通
- 登記・税制・相続制度が整備されており、次世代への継承も容易
これらは、韓国・タイでは金融・法制度の不透明さから実現が難しい部分です。
◆ ブランドとしての東京
最後に、東京という都市そのものが持つ「世界ブランド力」も無視できません。
- 2025年時点で世界の富裕層が「暮らしたい都市ランキング」上位
- 文化、食、芸術、ファッションにおける独自性
- 世界の大使館、金融機関、外資系企業が集中している
つまり、東京はただの“投資先”ではなく、“一生に一度は住んでみたい都市”という感覚を持たれている特別な場所なのです。
◆ まとめ:東京は「数字以上の安心感」がある都市
ソウルやバンコクと比べて、東京は確かに価格がやや高いかもしれません。
しかし、所有の自由、安全、生活環境、制度、ブランド——“不動産を安心して保有し続けられるすべての条件”が揃っているのが東京です。
だからこそ、いま世界中の富裕層が“価格”より“安心”を選び、
次の資産拠点として東京を買っているのです。