不動産の価値は「買ったとき」ではなく、「持ち続けたとき」「売るとき」に本質が見えてきます。
そして、その価値を決定づける最も重要な要素のひとつが——**“メンテナンスの質”**です。
日本のマンションは、世界でも稀に見るレベルで「管理・清掃・修繕・点検」が徹底されており、
富裕層の間ではそれが**“安心して長期保有できる理由”**となっています。
◆ なぜ“メンテナンスの質”が価値に直結するのか?
どんなに美しい新築マンションも、10年、20年と経てば劣化します。
しかし、日本では築20年・30年を超えても資産価値が落ちない物件が多数存在します。
それは、“管理のレベルが非常に高い”からこそ可能な現象なのです。
具体的には:
- 共用部(廊下、ロビー、エレベーター)の清掃が毎日実施
- 外壁、配管、屋上などの定期点検と大規模修繕が計画的に実行
- ゴミ置場や駐輪場まで美しく整えられている
- 照明や防災設備など、細部まで常に正常に稼働
これらの積み重ねが、“中古でも魅力的に見える物件”を生み出しているのです。
◆ 修繕積立金の“見える化”が信頼を支える
日本では、マンション購入時に「長期修繕計画書」と「修繕積立金の残高報告書」が提示されます。
これにより、以下のことが明確になります:
- 今後30年で、どこをどう修繕していくか
- 現在の積立残高がいくらあるか
- 修繕に対して資金が足りているかどうか
このように**「未来のメンテナンスが見える状態」になっている**ことで、
投資家や家族が安心して保有できる不動産となっているのです。
◆ 管理会社の品質が全体を底上げする
多くの日本のマンションでは、プロの管理会社が以下の業務を日々担っています:
- 会計管理(支出報告の開示)
- 建物管理(不具合の即時対応)
- 住民対応(苦情、連絡、トラブルの調整)
- 清掃・警備・定期点検の外注管理
そのため、**所有者が日本にいなくても「いつ見に行っても美しい物件が保たれている」**状態を維持できます。
◆ 海外との違い:タイや香港では…
- タワー型でも管理が不安定(清掃や対応の質にムラがある)
- 修繕積立金の不足や計画未整備なケースがある
- 管理人が常駐せず、共用部が荒れていることも
- エレベーターや共有設備の故障が放置されがち
このような状態では、**“投資した不動産が時間とともに価値を下げる”**リスクが大きくなります。
◆ 実際の購入者の声
「築15年とは思えないほど共用部がきれいで驚いた。
新築時よりむしろ“整っている感じ”があって、安心して購入を決断できた。」
— タイ人投資家/麻布十番の中古物件購入
「購入後に日本を訪れず2年経ったが、管理会社が報告と写真を毎月送ってくれている。
まったく不安がない。」
— 香港在住ファミリー
◆ まとめ:“管理がすべて”を体現している国、日本
家は住めば住むほど劣化していくもの——
その常識を覆してくれるのが、日本のマンションです。
管理、修繕、清掃、点検。
すべてにおいて質が高く、“時間が経っても誇れる資産”に育っていく。
それこそが、富裕層が日本不動産を“安心して持てる理由”なのです。