2025/06/19
生活スタイルから考える、物件タイプ別の選び方

賃貸物件を選ぶとき、「家賃」や「間取り」だけで決めていませんか?

もちろん価格や広さは重要ですが、**もっとも大切なのは「自分の生活スタイルに合っているか」**という視点です。
同じ広さでも、在宅ワーク中心の人と外出が多い人とでは、適した間取りや立地はまったく異なります。

この記事では、「どんな生活をしているか(したいか)」という視点から、賃貸物件のタイプと選び方を紹介していきます。初めての一人暮らしにも、日本での新生活をスタートする外国人にも役立つ内容です。


1. 一人暮らし(仕事中心)タイプ

特徴:

  • 平日は仕事で家にいない

  • 帰宅後は食事・シャワー・睡眠が中心

  • 家にいる時間は短めで、最低限の設備があれば十分

おすすめ物件タイプ:

  • ワンルーム or 1K

  • 駅近(徒歩10分以内)

  • 築年数は古くてもOK(その分、家賃を抑えやすい)

  • 近くにコンビニや飲食店がある

ポイント:
部屋の広さや設備よりも、立地と生活の効率を重視すると満足度が高い。
オートロックや宅配ボックス付きだと、忙しい中でも安心。


2. 在宅ワーク・フリーランスタイプ

特徴:

  • 家が「仕事場」になる

  • 長時間、自室で過ごす

  • ネット環境と静かさが重要

おすすめ物件タイプ:

  • 1LDK〜2DK(仕事部屋と生活空間を分けたい)

  • RC造(鉄筋コンクリート)の物件で防音性の高い部屋

  • インターネット無料 or 高速対応の物件

  • 日当たり・換気・作業スペースがしっかりある

ポイント:
「家で快適に過ごせるか」が最大の判断基準。
南向き・2面採光など、自然光の入り方も集中力に影響する。
近隣の騒音やペットの有無なども要確認。


3. クリエイター・アーティストタイプ

特徴:

  • 音や光、広さにこだわりたい

  • 個性的な空間に住みたい

  • 自分の作品を収納・制作できるスペースが欲しい

おすすめ物件タイプ:

  • デザイナーズ物件、メゾネットタイプ

  • 天井高がある物件(ロフト付きも◎)

  • DIY可、原状回復の範囲が緩やかな物件

  • 1階や角部屋で多少音を出してもトラブルになりにくい部屋

ポイント:
一般的な賃貸では物足りないと感じる人も多い。
「SOHO可」「アトリエ利用可」などの記載がある物件を検索対象に。
防音や採光の有無は、現地内見で必ずチェック。


4. カップル・同棲スタイル

特徴:

  • 生活リズムが違う2人でも快適に暮らしたい

  • キッチン・収納・バスルームの広さが重要

  • プライベート空間の確保も必要

おすすめ物件タイプ:

  • 1LDK以上(最低でも寝室+リビングが分かれる)

  • バストイレ別・独立洗面台付き

  • 二口コンロ・カウンターキッチンなど料理がしやすい設備

  • 2階以上・セキュリティ性が高い物件

ポイント:
同棲は「間取りの分離度」が快適さを左右する。
また、お互いの荷物が2倍になるため、収納スペースが広い部屋を選ぶと◎。


5. ペットと暮らすスタイル

特徴:

  • 小型犬や猫と一緒に生活したい

  • 鳴き声や毛、匂いへの配慮が必要

  • 散歩や遊び場へのアクセスも大事

おすすめ物件タイプ:

  • ペット可物件(「相談可」は条件が厳しい場合も)

  • フローリング材がペット対応(傷や滑りにくい素材)

  • 1階で専用庭付きだと便利

  • 近くに公園や動物病院がある

ポイント:
ペット可物件は数が少なく、家賃が高めになる傾向。
敷金が2ヶ月以上など条件が厳しいこともあるため、早めに探すのが吉。


6. 節約重視・ミニマリストスタイル

特徴:

  • 家賃はとにかく安く抑えたい

  • 必要最低限のスペースで十分

  • 無駄な出費をしたくない

おすすめ物件タイプ:

  • 築古ワンルーム(築年数にこだわらず探す)

  • 敷金礼金ゼロ、保証人不要、フリーレント付き物件

  • 郊外エリアでも駅徒歩圏内なら◎

  • シェアハウスやゲストハウスも候補に

ポイント:
条件を柔軟にするほど、節約の幅は広がる。
一方で「光熱費込み」「家具付き」など、ランニングコストまで視野に入れて選ぶことが大切。


その他の視点からの選び方

生活要素 チェックすべき条件
通勤・通学時間 駅までの距離、路線の混雑状況
健康志向 周囲の騒音、空気のきれいさ、日当たり
趣味 自転車置き場、楽器OK、収納スペース
家族構成 学校の距離、育児支援のある地域

物件選びは「今の自分」+「これからの暮らし方」から

物件の条件は数字やスペックだけではわかりません。
どんな毎日を過ごしたいか、どんな空間なら心地いいか、という“自分軸”を持って選ぶことが大切です。

見学の際は、部屋の広さや設備だけでなく、実際にそこで過ごす自分の姿を想像してみる
それが、後悔しない住まい選びの第一歩です。