2025/06/28
【北部】古宇利島ドライブと今帰仁城跡|沖縄の歴史と絶景を味わう1日

沖縄本島北部には、青く透き通る海と古代の歴史が織りなす景勝地が点在している。そのなかでも「古宇利島(こうりじま)」と「今帰仁城跡(なきじんじょうあと)」は、沖縄の自然と文化を同時に体感できるおすすめの1日ドライブルートだ。那覇から片道2時間ほど。海を渡り、城を歩き、沖縄の本質に静かに触れる旅へ出かけよう。


古宇利島|“恋の島”と呼ばれる絶景ドライブ

名護市から北へ向かい、屋我地島を経由して現れるのが、周囲約8kmの小さな離島・古宇利島。全長1,960mの「古宇利大橋」は、車で走るだけでも開放感抜群。コバルトブルーの海に真っすぐ伸びる橋の先には、エメラルドグリーンの湾と白い砂浜が広がり、まるで海外リゾートのような光景が迎えてくれる。

島内には「ハートロック」などの絶景スポットや、オーシャンビューのカフェ、地元食材を使ったランチ処が点在。沖縄版の“アダムとイブ伝説”が残ることから“恋の島”とも呼ばれ、カップルや女子旅にも人気が高い。

橋のたもとの古宇利ビーチで波の音に癒されたら、静かな島内をゆっくりドライブ。時間に余裕があればシュノーケリングやSUPなどのアクティビティも充実している。


今帰仁城跡|琉球王朝以前の面影を感じる城跡散策

古宇利島から車で約20分、緑に囲まれた高台に現れるのが世界遺産「今帰仁城跡」。13世紀頃に築かれたとされるこのグスク(城)は、かつて琉球を3つの国が治めていた時代の北山王の居城だった場所。石積みの城壁がなだらかな丘を囲み、空と海を見晴らす壮大なスケールに圧倒される。

特に注目したいのは、高台から望む東シナ海の大パノラマ。晴れた日には遠く伊是名島・伊平屋島まで一望でき、かつての王たちが見たであろう風景に思いを馳せることができる。春には約300本のカンヒザクラが咲き誇り、沖縄屈指の桜名所としても知られる。

城跡の下には「今帰仁村歴史文化センター」も併設されており、出土品や古文書を通して、琉球以前の文化や交易の歴史を学ぶことができる。


沖縄北部の魅力を凝縮した1日旅

古宇利島と今帰仁城跡をめぐるドライブ旅は、沖縄本島北部の“海と歴史”の魅力をバランスよく体験できるルート。自然の美しさに癒され、静かに歴史に触れ、心も身体もゆったり整う一日となるはずだ。

那覇から日帰りも可能だが、近隣の本部町や名護市に宿泊して、美ら海水族館や備瀬のフクギ並木などを組み合わせれば、さらに深みのある旅になる。